日本の性教育で、性病のリスクを十分に識ることができているのか。イギリスやアメリカなど外国諸国の教訓と比較してみましょう。

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日本と外国の性教育

日本の遅れた性教育

アナタ自身は学校もしくは親からどんな性教育を受けましたか?
実際、まったく記憶にないという方も多いのではないでしょうか。

性的なことに関心も持ち始めて、学校の休み時間にそんな話題ではしゃいだり騒いだりということはあっても、性についてマジメに語り合うことはどこかタブー視されているのが現状でしょう。

クラスルーム 現在でも小学校4年生以降、保健体育の授業で「体の発育・発達」など順をおってカリキュラムとして組み込まれてはいますが、体のしくみ(受精や妊娠など)は教えても、妊娠の経過は取り上げられていません。

修学旅行や林間学校などの前に、女子だけが教室に集まって秘密のお話を受ける、などということは、さすがに一昔前のことのようですが、男女平等に性教育を受けるよう改善されつつあるとはいえ、まだまだ名目上のことのようです。

一方では、児童を対象とした性犯罪や児童性的虐待が問題となっています。
児童が性に関して無知であることにつけこんだ性犯罪、加害者である大人にモラルの欠けらもない悲しい事件は現実にあります。
そのようなことを少しでも回避すべく、思春期前から早期の性教育を必要という意見もある傍ら、分別のつかない児童に性の知識をもつことに難色を示す意見もあり、さまざまな論争が巻き起こっています。

性について

カップル どこかいけないことのような捉えられがちな性に関する知識。
通常、人は性行為を人目にさらすことに羞恥心をともないます。
性行為中、外的に対して無防備になるため、他者の目を避け隠れておこなうのが動物的本能なのでしょう。
「性交」「セックス」などと言葉にすることに抵抗感を持つ人も多く、さまざまな言い換えもされています。

性行為は、本来「命の始まり」でもある大切なことなのです。
しかし実際にはそればかりではありません。
パートナーとのコミュニケーションの手段でもあり、快楽をともなう行為自体を目的としたケースもあるでしょう。
むしろ繁殖行動としての性行為のほうが少ないのではないでしょうか。

だからこそ、望まない妊娠を避けるために、きちんと知識をもつべきなのです。
また性行為によるリスクを知るべきなのです。
性行為に快楽を求めることは、悪い行為ではありません。
性的な知識が乏しいために、パートナーとの関係やお互いの身体に傷をつけるような行為をしているかもしれません。
アナタの不適切な行為で、パートナーが思い悩んでいるかもしれません。

性についてきちんと知ることは、パートナーとのよい関係を築くためにも大切なことなのです。

避妊について

望まない妊娠を防ぐためにも、さまざまな方法があります。
年齢や生活環境、パートナーの協力により、どの避妊法が適しているかを検討しょう。
ただし、どれも確実なものではないということは認識してください。
それぞれにメリット、デメリットはあります。 薬の服用

コンドーム

精子の膣内放出を防ぐ方法。
手軽に入手でき、性感染症の予防にも有効。
装着ミス、破損などによる失敗率も高い。

低用量ピル(避妊薬)

女性ホルモンを含んだ薬剤の服用。
女性主体で避妊できる。
毎日服用しなければならないが、正しく服用することで効果の高い避妊ができる。
通常、医師による処方が必要。(個人輸入であれば、処方せんなしで通販可能。)
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リズム法

基礎体温を測定し、排卵期を知り避妊の目安にする。
自分の月経周期が把握でき、副作用がない。
専用の婦人体温計で、毎朝きちんと体温測定をしなければならない。
過労やストレスなどで基礎体温が変動し排卵期がわかりづらくなることもある。

子宮内避妊用具(IUD)

子宮の中に入れる小さな用具。
医師による装着、除去が必要。(婦人科で挿入してもらう。)
一度の挿入で2~5年間避妊ができる。

子宮内システム(IUS)

黄体ホルモンを放出するタイプの器具。子宮内に装着する。
医師による装着、除去が必要。(婦人科で挿入してもらう。)
一度の挿入で最長5年間効果の高い避妊が可能。

避妊手術

男性の場合は精管、女性の場合は卵管を、糸で結ぶか切断する。
医療機関で手術処置が必要だが、ほぼ確実に避妊可能。
ただし、妊娠機能の回復は難しいため、安易な判断はしないこと。

医者 膣外射精(射精前にペニスを膣から抜き、膣の外で射精すること)を避妊と思っている人が多くいますが、失敗する確率が高く危険な避妊方法です。
「今までデキたことがないから」というのは、たまたま妊娠しなかっただけど思った方が無難ですよ。適当な言葉に惑われないようにしましょう。

究極の避妊方法は、禁欲です。
妊娠を望まないのであれば、セックスしないのが一番の避妊法です。
これなら絶対に妊娠しません。
禁欲が無理であれば、パートナーときちんと相談して避妊をしましょう。

避妊に失敗した(という不安がある)もしくは避妊できなかった場合、最後の手段があります。
緊急避妊用の薬剤を服用することです。
性行為後72時間以内に黄体ホルモンを含んだ薬を飲むことで、80%程度の確立で(100%ではありません)妊娠を防ぐことができます。
レイプなどによる妊娠を防ぐために用いられる緊急避妊法ですので、常用は避けるべき方法です。吐き気や嘔吐などの強い副作用もあります。
中絶よりはカラダに負担は少ないとされていますが、服用にタイムリミットがあるため、万が一の最終手段として、事前に常備することは必要です。
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性病感染のリスクについて

バイキン いつの間にか風邪をひいてしまった。そんな経験は誰にでもあると思います。
くしゃみを連発している人が周囲にいたな。
人混みを歩いていたせいかな。
マスクで予防しておけばよかった。

性感染症もそんな風邪の症状のように安易に移ってしまうものなのです。
性病の感染経路は実にさまざま。
場合によっては、セックスをしていないのに感染してしまうことも!

もちろんセックスで感染することが大半です。
しかも感染している当人ですら、無自覚・無症状であることが多く、悪気なくパートナー間でうつしあっている場合も少なくはありません。
将来子どもを授かりたいと思った時に、その性感染症が原因で不妊につながってしまうこともありうるのです。

  • 自覚症状がなくても、定期的に検査をすること
  • 性感染症の症状など知識を身につけて、予防すること
  • 自身の感染に気がついたら、パートナーと同時に治療すること

意外と多いのは、口腔感染です。
オーラルセックスなどで感染したり、その感染者と濃厚なキスをすることで感染するケースもあります。

日本でもっとも多いとされている性感染症はクラミジアです。
クラミジアの症状など、別ページで紹介していますので、今すぐ確認して、感染の疑いがあれば早めに検査し、早期治療することを強くおすすめします。

諸外国の性教育

日本の性教育の遅れは以前から指摘されていますが、性教育について問題になっているのは、実は日本だけではありません。

日本と諸外国の性教育について
アメリカ合衆国
アメリカでは、性教育が徹底していない為、10代の妊娠中絶は、先進国の中でも先駆けていて、避妊の実行率も低く「子供が子供を持つ悲劇」を解決する為には、地域、学校、家族ぐるみで正しい教育をする事が大切だとしています。
ただし、アメリカは連邦国家なので、州が教育方針を国よりも優先して決める事が出来ます。
その為、週によって教育制度に大きな違いがあります。

イギリス
イギリスでは、性教育は義務として受けなければいけませんが、生徒全員に強制的に性教育を受けさせる事は違法とされています。親は授業を退席させる事が出来るのです。
この矛盾に見える教育方針は、信教の自由を根拠とし「性教育は親が行うものだ」という考えを持つ性教育反対派に配慮して出来たものです。
一方「家庭で性教育が出来ない」という親のために、学校側は必修の「サイエンス」に性教育と同じ内容を組み込みました。
性教育の授業では退席を許しつつ、必ず全員が性教育を受けられるシステムを作り上げました。
また、正しいコンドームの使い方を教える為に、公立学校ではディルドを使用しています。
この実習の成果もあってか、イギリスの避妊実行率は84%とかなり高いものになっています。

オランダ
オランダは、100年前から売春管理法により、セックスワーカーが自営業として認められています。
これは禁止してもなくせるものではないという考え方によるもので、性教育でも包み隠す事なく、5歳から教える学校もあります。その結果、10代の女子の出産中絶率は抑えられています。

フランス
フランスでは、ピルは必需品で、洗顔や歯磨きなどと同じ感覚でピルを服用するしています。
女子は中学生くらいになると、母親や学校からピルの使い方を学び、医師の処方によって手に入れる為、3カ月に1回は医師に指導を受ける事になります。

日本は性については包み隠したがる傾向がありますが、それ故に若いうちは間違った認識をしてしまう事もありえます。

ここ数年、今後の日本の課題として上げられていますが、その後この話が取りざたされないのも、包み隠す傾向がなくなっていおらず、改善の進捗状況としては芳しくないと言えるでしょう。

幼い頃からオープンにして、正しい教育をしてこそ、性に関するトラブルや悲劇は防げるものなのかもしれません。

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